【京都市】「動く美術館」祇園祭前祭山鉾巡行15万人の人出! 辻回しも圧巻
2023年の祇園祭は4年ぶりにすべての神事が催行されています。ハイライトとなる山鉾巡行は、2023年7月17日の午前9時に長刀鉾を先頭に、四条烏丸から始まり、四条堺町で巡行順を確認する「くじ改め」が行われました。
河原町四条、河原町御池、御池新町では、方向転換する際に、豪快な「辻廻し」が行われました。コンチキチンの祇園囃子が夏空に響きわたり、豪華絢爛、まさに「動く美術館」が次々と訪れる眺めは壮観でした。京都府警の13時時点での発表では15万人の人出となりました。
2023年前祭では、長刀鉾を先頭に1番くじを引いた 山伏山が次を巡行し、以下全体で23基が巡行しました。通年より巡行時間が遅れたため、特別観覧席の観客は待ちわびていた様子でしたが、生き稚児が乗る長刀鉾が現れると、一斉に「おー」と声を上げ、拍手が沸き起こりました。
祇園祭の発祥というと、諸説ありますが、869年(貞観11年)に京で疫病が流行した際、広大な禁裏の庭園だった神泉苑(中京区)に牛頭天王を祀り、当時の国の数にちなんで66本の鉾を立て、祇園感神院(現在の八坂神社)の神輿を迎えて災厄が取り除かれるよう祈ったという御霊会が起源とされています。
山鉾巡行が終わると17日の夕刻からその八坂神社で神幸祭が行われ、中御座神輿・東御座神輿・西御座神輿が八坂神社から氏子地区を回り、御旅所に向かいます。7月24日の後祭では、橋弁慶山、南観音山、浄妙山、八幡山、鯉山、北観音山、黒主山、役行者山、鈴鹿山、鷹山、大船鉾の11基が巡行します。ぜひそちらにもお出かけください!