【京都市伏見区】障がいのある人のアートのチカラに注目し、デジタル化して社会へ! 印刷と容器の会社の新たな挑戦が凄い
宝酒造やタカラバイオと同じ宝グループに所属する「タカラサプライコミュニケーションズ」が行っている共創アートプロジェクト「京都ふぉんと」というサステナブルな取り組みが話題を呼んでいます。ようやく春らしい穏やかな気候となりだした2025年3月11日に伏見区にある同社を訪れました。応対してくださったのは、デジタル・印刷本部企画制作部の田中徹史副部長とデジタル・印刷本部京都統括部の白木淳一副部長です。
「京都ふぉんと」は、京都で暮らし、就労支援施設で働く障がいのある人の描いた原画を、同社のデザイナーがパブリックデータ化し、そのデータを企業や自治体、各種法人や団体が使用することで得られる使用料を、就労支援施設を通じて障がいのある方に還元する取り組みです。障がいのある方の社会参加を応援するとともに、企業などにとっては会社のSDGsな取り組みとなります。

株式会社タカラサプライコミュニケーションズ提供
現在はアトリエやっほぅ!!(京都市ふしみ学園)、天才アートKYOTO(NPO法人 障碍者芸術推進研究機構)、こきゅう+、atelier uuu(一般社団法人暮らしランプ)の4施設の障がい者の方が原画を作成されているそうです。実際の原画を見せていただきましたが、明るく雅で素敵なデザインばかり。なかには、すでに著名なアーティストさんもいます。参加アーティストは、自閉症スペクトラムや目・耳・足など体が不自由な方などさまざまだといいます。
田中副部長によると、同社は、2024年4月に旧大平印刷と旧タカラ容器が合併して現在の社名でスタートしたそうです。宝酒造をはじめとする酒類・食品企業等に容器や包材を供給・販売するサプライ事業と、企業や自治体、学校法人などの広報や販促活動を支援したり、京都の観光、イベント情報などを発信する「デジスタイル京都」を運営するなどのコミュニケーション事業を行っています。
白木副部長は、「順次新しいパターンやフォントは開発していきますし、オリジナルの制作も請け負います。また新しい施設との取り組みも検討していく予定です。京都ふぉんとを使ったセミオーダー包装紙の販売もスタートしました。いろんな方とつながって、京都ふぉんとが京都の街でどんどん見かけるようになりたいですね。」と語ってくださいました。
タカラサプライコミュニケーションズはこちら↓