【京都市山科区】山科に笑顔が戻る日! 地元に愛された和菓子店が10年ぶりに復活オープン! 幻の餅も再登場
京都市山科区・東野森野町に、地元で長年親しまれてきた和菓子店が10年ぶりに帰ってきました。創業43年の萬屋琳窕が、2025年12月15日、6店舗目となる新店舗をグランドオープン。かつて営業していた同じ場所での“復活”に、地域の期待が高まっています。

この店舗は10年前に惜しまれつつ閉店しましたが、「また開けてほしい」「あの味が忘れられない」といった声が絶えず寄せられていたそうです。戸島健一朗代表取締役は「お客様の声がずっと心に残っていた。ようやく応えることができた」と語ります。

萬屋琳窕は、四季折々の素材を活かした上生菓子や創作和菓子で知られ、夢銅鑼焼やフルーツ大福、「となりの人間国宝」にも選されているみたらし団子などが看板商品。

「夢銅鑼焼」は、北海道産小豆を使った自家製あんがぎっしり詰まり、ふんわりとした生地との相性が抜群。筆者も実際にいただきましたが、あんこの風味が豊かで、甘さ控えめながらも満足感のある味わいでした。抹茶生地のどら焼きも人気で、香り高く上品な仕上がりです。プレーン、ラムレーズンや抹茶あずきなど6種のラインナップが楽しめます。

さらに注目なのが、江戸時代に山科で親しまれていた「道晴餅(どうはれもち)」の復活。歴史資料をもとに萬屋琳窕がレシピを再現し、現代に蘇らせた逸品です。2026年には「道晴茶屋」というカフェも併設予定で、和菓子教室なども開催されるとのこと。

「山科から世界へ和菓子を発信したい」という戸島代表の想いが詰まったこの新店舗。地域の記憶と文化を受け継ぎながら、次の世代へとつなぐ和菓子の物語が、ここからまた始まります。
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