【京都市上京区】安倍晴明の母はお狐さん! 金剛能楽堂で面白くってあっという間に時間を忘れる日本舞踊が公演されますよ!

人間との間に生まれた我が子、後の陰陽師・安倍晴明への思いを強く残しながら去っていく母狐の姿がまさに本物の如く映り込んできました。人から狐への華麗なる早変わりあたりからは、特に所作のすべてがそう感じる圧巻のパフォーマンスを見せてくださったのは、文筆家であり、日本舞踊藤間流の師匠でもある藤間勘須和(文筆家名・安藤寿和子)さんです。

日本舞踊

日本舞踊を初めてみる人にも分かりやすく伝えるために結成された「須々めの會」の第2回公演「藤間勘須和リサイタル 須々めの會」のリハーサルを2025年1月22日に特別に観覧させていただきました。同会はコロナ禍真っただ中で伝統文化の公演なども制限が厳しくなる2021年に、その灯を決して消さないとの思いで、音曲奏者や人形作家などの幼馴染の明友たちとともに波乱の船出をしました。

日本舞踊

勘須和さんは、コロナ禍で列島騒然の2021年(令和3年)に、公演や文化行事などがどんどん無くなって、市井の人々が気もすさんでいる状況を憂い、「なんとかみんなに明るい気持ちになってほしい」との熱い思いから、古天宇受売命(あめのうずめのみこと)の岩戸開きのような「笑って闇を開くテーマ」で日本舞踊の新作をと題材を古代神話の世界に求めました。

日本舞踊

2回目となる今年の演目は、前回同様、古事記や日本書紀に見られる日本神話を題材とした新曲「黄泉比良坂」と平安時代の陰陽師・安倍晴明の母が狐だったとの伝承を元にした古典曲の義太夫「葛の葉」の二題。いずれも生と死、獣と人との狭間で揺らぐ主人公たちの心の葛藤を始め、難しい演題を表現豊かなビジュアルと三味線、箏、笛、鳴物の邦楽ユニットの演奏で分かりやすく伝えています。さらに、朋友の一人、初めに井上理砂子さんの優しい解説もあって、物語の構成が良くわかります。

日本舞踊

邦楽ユニット「やしょめ」で三味線を務めた、こちらも勘須和さんの幼馴染の重森三果さん制作の楽曲とユニット演奏が見事に華を添えていました。楽曲では、「リズミカルな巫女さんとイザナギ、イザナミの重厚な古代の雰囲気の変化も楽しんでほしい」と話されていました。

日本舞踊

勘須和さんは、「一人一人が輝く朋友たちの思いがぎゅっと詰まった直感的に魅力が伝わる面白い舞踊が出来上がりました。着物で見に来なくていい。ヒップホップも日本舞踊も根本は同じです。ジーンズで来て、気楽に笑いたい時に笑って、泣きたい時に泣いてほしい。素晴らしい世界の入口にしてくだされば」と語って下さいました。

日本舞踊

2時間が楽しくてあっという間に過ぎていました。これなら若い世代にも楽しく伝わりそうです。

藤間勘須和リサイタル「第2回須々めの會」

令和7年1月25日(土)14時開演
前売4,000円、当日4,500円、学生2,000円 

会場 金剛能楽堂(京都市上京区烏丸通中立売上ル/京都御苑・中立売御門前)

金剛能楽堂はこちら↓

HOTSUU

号外NETの広告出稿はこちら

号外NETメルマガ

号外netは持続可能な開発目標(SDGs)を支援します

号外netへの提供提供求む!