【京都市上京区】京都建築専門学校生の卒業制作展が2月18日から20日まで開催されています。若者たちの描く京都未来予想図の力作が見ごたえあります!
2022年2月18日(金)~20日(日)まで、上京区の堀川下立売東入にある京都建築専門学校の今期卒業生たちによる「卒業制作展」が、堀川中立売下るにある堀川文化ビルヂングのイベントスペースNEUTRALで開催されています。
京都建築専門学校は、戦後まもない昭和26年に、京都の大工の組合によって子弟教育の場として設立されました。小人数制教育を守り、卒業生たちは京都を中心に建設会社、工務店、設計事務所、行政などで活躍しています。今回の展示会では、建築科(昼間部)の木工コース及び設計コース。建築家二部(夜間部)の卒業設計の作品を展示しています。
広島県で生まれ、高校3年間は愛媛で暮らしたのち、設計コースに入学したという2年生の阪本洋平さんは、「様々な落ち着き」と題して、中京区の釜座通にある町家の集会所を地域の特性を踏まえて、より機能的に開かれたものに再生するにはどうするか? 具体的なリサーチもして設計しました。町家の縁側や梁など優れた部分を残しながらも、誰でもが入りやすいカフェやオフィスの工夫が随所になされています。
他にも「変化とつながりをつくる駅前広場」、「仁王門通の長屋改修」など生徒さんたちの力作19点が展示されています。同校の佐野春仁校長は、「他府県から入学してきた学生たちも多いです。2年間習得した技術を元に、さらに京都の職場で磨きをかけて、それぞれ故郷に戻って行く子たちもいます。それもまた良しですね」と笑顔で話してくださいました。
1年生らを中心に制作したお茶室も登場しました。土壁などに使う「竹こまい」が編まれたお茶室には、2尺2寸のにじり口が開いています。身をかがめて中に入り、お茶部の生徒らからお抹茶と四条堀川にある亀屋良長の美味しい和菓子をご相伴に預りました。生徒さんは裏千家流を学んでいるといいます。佐野校長によると「狭いところから入ると狭い部屋も大きく見える」のだとか。
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