【京都市西京区】竹林の清々しさ×燃える紅葉のコントラスト! 応仁の乱の歴史を秘めた「百々橋遺跡」が佇む隠れた名所

清々しい竹林が広がる京都市西京区の竹林公園では、2025年12月6日、紅葉が最後の輝きを放ち、散策に訪れた人々を魅了しました。園内に入ると、朝の日差しを浴びて、黄金色や青竹色に輝く多様な品種の竹林が目に飛び込んできます。

竹林公園

その清々しい緑色の世界と、公園の一角にある百々橋遺跡の前に広がる燃えるような紅葉の赤色が織りなすコントラストは、まさに息をのむ美しさです。竹林の静謐な空間と、紅葉の華やかさが融合し、訪れる人々に深い感動を与えています。

竹林公園

そして、竹林公園を語る上で欠かせないのが、園内に静かに佇む百々橋遺跡の存在です。この百々橋は、約550年前に京都を荒廃させた大乱、応仁の乱(1467年〜1477年)において、極めて重要な意味を持った橋です。当時の百々橋は、西軍と東軍の間に位置し、戦線の一部を担う場所でした。単なる橋ではなく、両陣営が睨み合う緊張感あふれる空間であり、この橋をめぐって激しい攻防が繰り広げられた歴史があります。応仁の乱終結後も、橋は存在し続けましたが、戦乱の爪痕や都市の変遷とともに、その姿を変えていきました。

竹林公園

本来、百々橋があったのは西京区から離れた場所であるとされていますが、竹林公園に残るこの遺跡は、華やかな竹林の美しさとは対照的に、京都の町を焼き尽くした大乱の歴史を今に伝える貴重な手がかりなのです。その歴史的な重みに思いを馳せるのも、竹林公園ならではの散策の醍醐味と言えるでしょう。

竹林公園

 

また、公園内の資料館も見逃せません。ここでは、世界的な発明家トーマス・エジソンにまつわる貴重な資料が展示されています。エジソンが電球のフィラメントに、京都の真竹を使用したという縁から、竹に特化したこの地で彼の功績が紹介されているのです。さらに、織田信長が築いたとされる旧二条城の石垣に転用された石仏の残石も展示されており、戦国時代から現代まで、この地がたどってきた歴史の深さを感じさせてくれます。

竹林公園

公園を出れば、すぐに「竹の径(たけのみち)」が広がります。西京区から向日市へとまたがるこの竹林道は、手入れが行き届いた美しい竹林が延々と続き、その壮大さと清々しさは、観光地として有名な嵐山の竹林に全く引けを取りません。竹の葉擦れの音を聞きながら歩けば、心身ともに癒やされることでしょう。

竹林公園

紅葉のシーズンは終盤を迎えましたが、応仁の乱の歴史、エジソンゆかりの資料、そして一年中変わらぬ美しさを持つ竹林の魅力が詰まった竹林公園と竹の径は、歴史と自然が融合した京都市西京区の隠れた名所として、この冬、ぜひとも訪れていただきたいスポットです。

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