【京都市上京区】紅葉見頃! 西陣の古刹に現れたお寺「まるごと美術館」に潜入

歴史と文化の中心地である西陣の妙蓮寺を舞台に、2025年11月22日から12月7日までの期間限定で、特別な現代美術の展示会「まるごと美術館」が開催されています。これは、荘厳な寺院の空間全体を美術館に見立て、国内外の多彩なアーティストたちの作品を展示する、秋の特別な企画です。

妙蓮寺

この企画のテーマは「クアジ あいまいな者たちの肖像」(QUASI)です。これは、「疑似的な」という曖昧な状態や中間性を意味する言葉を用い、私たちが生きる世界の多様性を表現しています。

妙蓮寺

展示期間中、寺院の境内は秋の深まりとともに紅葉に彩られます。奥の方ではすでに鮮やかに赤く染まった紅葉が輝き、境内の美しさを一層引き立てています。また、寺院が誇る16羅漢石庭など、計算され尽くした枯山水の庭園も、現代アートと対比的な静寂の美を放ち、来場者を魅了します。

妙蓮寺

著名作家の作品と幻想的な世界 この企画には、櫻井りえこさんやジャン・ピエール・テンシンさんの作品も展示されており、見どころの一つです。特に、櫻井さんの初公開となるドローイング作品は注目を集めています。

妙蓮寺

幻想的な空間に包まれるインスタレーション作品も多数あります。例えば、本堂の前には細い竹に包まれた地球儀のようなシルバーのモニュメントが静かに佇みます。また、松田幹也さんによる、たくさんの1円玉が盛られた花崗岩のような山の表現や、高木智弘さんによる宇宙人教授などをモチーフとした作品も、鑑賞者を異空間へと誘います。

妙蓮寺

長澤郁美さんの作品は、記憶や感覚の断片を私的な物語として愛しさを込めて表現しており、幻想的な世界が広がっています。また、山元ゆり子さんの「光継ぎ」は、日本の伝統技法「金継ぎ」を手がかりに、光で修復するという新しい概念を表現しています。いくつもの着物を折り重ねて大きなうねりを作ったインスタレーションや、迫力ある北方守護毘沙門天の絵画も展示され、歴史ある空間と現代アートが見事に調和しています。

妙蓮寺

四季の襖絵が広がる空間で、心がウキウキするような現代アート作品を巡る体験は、秋の京都でぜひ楽しみたい特別な時間です。

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