【京都市左京区】感動の多世代連携 嵐電と学生が絶滅寸前の京の植物「フジバカマ原種」を未来につなぐ!
京都府立植物園(京都市左京区)で2025年9月27日・28日の2日間に亘って開催された「京都いきものフェス2025」。京都府内の自然保護団体の取り組みが一堂に会したこのイベントで、多くの来場者が注目したのが、未来の京都の自然を守る希望のプロジェクトです。
京都市北区からもアクセスしやすいこの会場で特に来場者の関心を集めたのは、京福電気鉄道(嵐電)と立命館大学の学生さんたちが共同で行っている、絶滅寸前種の保全活動です。京都西山大原野に自生する「フジバカマ」原種を、地域住民と協力して育成し、未来へつなぐ活動に取り組んでいます。
このプロジェクトは、地域住民から学生へと、貴重な保全活動のノウハウを継承していくという、多世代連携の素晴らしいモデルケースとして紹介されました。若い世代が熱意をもって参加することで、絶滅の危機に瀕している京の植物に新たな命が吹き込まれています。
フェスでは、嵐電と学生のプロジェクト以外にも、合計53もの団体がブースを出展。例えば、西京区の西山自然保護ネットワークが小塩山(おしおやま)のカタクリとギフチョウを守る活動を紹介したり、NPO法人山城里山の会が竹を使ったワークショップで竹鉛筆作りなどを実施したりと、身近な自然保護の取り組みが紹介されました。
東洋コウモリ研究所によるコウモリの展示や、小学生による「タンチョウの世界」の発表もあり、多世代が共に学び、京都の生物多様性の重要性を実感する場となりました。このイベントは、未来へ命をつなぐ活動への関心を高める、大きな一歩となったようです。
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