【京都市西京区】築130年の町家カフェ店主に聞く関西と関東でお内裏様とお雛様の位置が逆なのはなぜ?
昔の宿場町の樫原にある「Cafe Charmy Chat」さんを2025年3月1日訪れると、玄関前に立派なお雛様が飾ってありました。有職雛と書かれ作者名があり、相当高価なもののようでした。まちゃママに伺うと、かつては、嫁ぎ先の家に女子が生まれるとひな人形を、男子が生まれると5月人形を送る風習があったといいます。ただ、中村家では3代続けて男子だったため、奈良の実家から3男には敢えてひな人形を送ってもらったのだそう。
関西風に左(向かって右)に男雛が右に女雛が飾ってあります。関東では位置が逆になるそうで、その理由を店主の中村行夫さんに聞いてみると、「古来の日本の礼法では左(向かって右)が上座とされていたため、京都では古来の朝廷の儀式に習い、紫宸殿を背にして左側に男雛を飾っていてその風習が続いています。東京奠都の後に皇室では明治時代から西洋文化が取り入れられ、関東では逆が多い」のだそうです。
さらに調べてみると、大正天皇が即位の際に、国際的な儀礼の考えでは右側が上位とされ、日本では逆だったため、洋装の天皇陛下が国際儀礼(右方上位)に合わせ、皇后陛下の右側に立たれたことから、この風習が国民にも広まったとの説。昭和天皇御即位の礼で天皇陛下が皇后陛下の右側に立たれたことから、以来、関東では、右側(向かって左)に男雛を飾るようになったという説などがあるようです。
帰りに松尾谷の「出し巻き工房 すゑひろ」さんに立ち寄ると、ひな祭りの「海鮮バラ寿司弁当」が販売されていました。実際に見てみると、鰹だし巻きに煮穴子、寿司玉、どんこ椎茸や菜の花につやつやした新鮮な魚介類が盛りだくさんの超豪華な内容でほんまに美味しそうです。しかも税込み1500円とこれはお得値ですね! 3日まで販売されているとの事でした。
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「出し巻工房 すゑひろ」