【京都市上京区】出町枡形商店街のカフェで全国でも数えるほどの店しか提供していないダッタン蕎麦が食べられます!
【昭和男子商店街を歩く】
出町桝形商店街を2024年11月19日に歩いてみました。寺町通り側から進んでいくと、「カフェ ロイとリン」の看板がありました。学生さんの街らしく、サーロインステーキ丼はじめスタミナ丼やナポリタンスパゲティーや焼きカレーパスタのセットや陶器焼きのオムライス、各種定食など栄養もボリュームも満点のがっつり系メニューが盛りだくさんです。しかもどれも美味しそうで食欲をそそります。
レジ前にひっそりと目立たないポップがありました。「10食限定薬膳ダッタンそば血液サラサラ効果あり 出品日(火)(土)(日)手打ち蕎麦」と書いてありました。「これは食べてみなくっちゃ」となったので注文してみました。蕎麦の香りもうま味も濃厚でもちもち感とこしの強さが半端ない麺をそばつゆに絡めて食べるとめちゃ美味。
しばらくすると職人風の大将が蕎麦湯を持ってきてくださいました。そばつゆで割って飲むとこれまた美味い。全部飲み干してしまいました。職人の畑祐次さんにダッタンそばについて伺いました。全国的にもダッタンそばを提供しているところは7、8軒しかないのだそう。
モンゴルネパールの標高3000メートル級でしかできない蕎麦で血圧を抑え血流をよくするというルチンの量が普通のそば粉の100倍含まれているともいわれています。現地では、米が採れないのでその葉や実をパンやナンにして食べているようです。100歳まで生きるのが当たり前の民族のため、ドイツ人の博士が長寿のこの民族を研究した際にダッタンと名付けたといいます。
畑さんは、切れやすいダッタンそばの実を切れないように研究を重ねて、オリジナルの麺を完成させ、30年に亘って作り続けてきました。花屋町の店から一流ホテルのそば処を任され25年。その後は上七軒のホテルで粋なそば処都庵を営んでいましたが高齢もあって引退しようと考えていたところ、客として来ていた現オーナーが畑さんのそばの大ファンでこの店で週3回だけ続けているのだそうです。
下鴨神社や京都御所はじめ、洛北の紅葉狩りを楽しんだあとに、貴重な畑さんのそばを食べに立ち寄ってみてはいかがでしょうか!
「カフェ ロイとリン」はこちら↓