【京都市西京区】松尾大社初詣の帰りに寄りたい 午前3時まで営業する寔喰亭
西山山麓に冬の気配が深まる年の瀬、洛西・大枝の柿街道では、2025年最後の柿を求める人の姿が見られました。そんな松尾谷へ向かう途中、千代原口交差点で目に入るのが、「地酒と肴 寔喰亭」の赤いおでんののぼりです。

店内は木の温もりを感じる落ち着いた空間。湯気を立てるおでん鍋と、日本酒瓶が並ぶ光景に、自然と気持ちがほどけます。名物のおでんは、羅臼昆布を使ったコク深い出汁が特徴で、大根や湯葉に旨味がしっかり染み込んでいます。朝締めの魚を使った海鮮も鮮度抜群で、思わず驚く内容です。

店主の飯田貴仁さんは滋賀県出身。滋賀や京都の名店で約24年間、和食の修業を積み、料理だけでなくマネジメントの経験も重ねてきました。しかし、2024年に続き2025年の夏にも不慮の事故に遭い、休業を余儀なくされます。それでも常連客の支えを受けながら再開し、仕込みや運営を工夫して店を守ってきました。

年末年始は、学生たちの要望もあり、2025年の大みそかから2026年元旦にかけて午前3時まで営業。松尾大社への初詣の後に立ち寄れる、心強い一軒です。元旦には特製のからすみも美味しく仕上がり、こだわりの地酒とともに楽しめます。

困難を越えて灯りを守り続ける寔喰亭。
2026年も、西京区の夜を静かに温めてくれそうです。

- 住所
- 京都市西京区山田車塚町5-2 Deux Blanche1F
- 最寄り駅
- 阪急上桂駅
- 電話番号
- 075-748-9075
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※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。





