【京都市西京区】三姉妹が叶えた“農と食”の夢　古民家カフェ「うよもん」で味わう季節の恵み

京都市西京区・大原野南春日町。幹線道路から少し入ると、のどかな田園風景が広がるこの地に、2025年10月、小さな古民家カフェが誕生しました。その名も「古民家Café うよもん」。運営するのは、農家「the Veggie」として活動する三姉妹です。

築70年の古民家を自らの手でリノベーションし、自家栽培の野菜をふんだんに使った料理を提供。「自分たちの野菜を、自分たちの手で料理して届けたい」という10年来の夢を形にしました。

海老、チキン、イカリングに加え、ビーツや人参のフライが並び、2種のソースで味わいます。中でも、ビーツとクリームチーズ、レモンを合わせた自家製ソースは、爽やかな酸味と甘みが絶妙で、揚げ物を軽やかに楽しめました。

副菜には、切り干し大根の煮物や大根の柚子のせ、紫芋のサラダなど、季節の野菜を活かしたおばんざいがずらり。どれも丁寧に作られていて、野菜本来の味わいが心に染み入ります。自家製のにんじん・りんご・レモンジュースも、素材の風味がそのまま伝わる一杯でした。

三姉妹は、農業未経験からスタートし、「子どもたちに安心して食べさせられる野菜を作りたい」との想いで畑を耕し始めました。今では、曜日ごとに交代でカフェと畑を担当し、農と食を両立。地域の人々とのつながりを大切にしながら、地元農家や商店との連携も進めています。

今後は、観光ツアーや収穫体験、季節のマルシェなども企画中とのこと。自然の恵みと家族の絆が詰まった「うよもん」は、心と体を癒す特別な場所。季節ごとに変わるメニューと、三姉妹の温かなもてなしに、きっとまた訪れたくなるはずです。