【京都市左京区】鯖街道の起点・鴨川デルタで福祉と文化が交差する京の今と昔を歩いて味わう旅の記録
京都市左京区、出町柳駅近くの鴨川デルタ(ギリシャ文字のΔ(デルタ)に似た形の場所)は、賀茂川と高野川が合流する地点で、四季折々の風景と人々の営みが交差する憩いの場です。飛び石を渡る子どもたちやベンチで語らう学生の姿が見られ、都市の中の自然空間として親しまれています。2025年9月12日に散策しました。
この地は、福井県小浜市から京へ海産物を運んだ「鯖街道」の起点でもあります。西詰に立つ「鯖街道口 従是洛中」の碑は、かつての物流の要所であったことを物語ります。朝獲れの鯖に塩をふって締め、一昼夜かけて徒歩で京へ運ぶと、ちょうど良い塩加減になっていたという逸話が残っています。
また、賀茂大橋西詰では、重い病気と向き合う子どもと家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス京都」の建設が進行中です。2026年秋の開設を目指し、地域医療と福祉の新たな拠点として期待されています。
鴨川デルタは、歴史・文化・医療・日常が融合する京都の「今」を映す場所です。地域の記憶と未来が交差するこの地を、改めて歩いてみてはいかがでしょうか。
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