【京都市上京区】地域密着の夏祭り「西陣フェス2025」大成功! 親子で楽しむ伝統体験と縁日に1000人超が来場
上京区のコミュニティバンク京信西陣支店で2025年8月9日に開催された「西陣フェス2025」が盛況のうちに終了しました。西陣サロンと西陣フェス実行委員会が主催した地域密着型の夏祭りには、親子連れを中心に約3000人が来場し、西陣の伝統文化と現代的な体験を楽しみました。会場では上京区のマスコットキャラクター「かみぎゅうくん」が子どもたちの人気を集め、記念撮影の列が絶えませんでした。区役所からの出張とあって、地域住民からは「身近に感じられて嬉しい」との声が聞かれました。
注目を集めたのは職人技術を肌で感じる体験コーナーでした、太田畳店と洛西高校生が共同で企画した「畳体験コーナー」などが好評でした。90センチ四方の正方形畳は「子どもがこてりと寝てしまうほど柔らか」と評判で、参加者は職人の手仕事の温かみを実際に触れて確認していました。現代の住環境に配慮したサイズ設計も話題となりました。
京都産業大学木原ゼミの学生による徳島県牟岐町の貝殻を使ったフォトフレーム作りでは、地域間交流の意義も込められていました。鳴滝の灯縁(ひより)さんが主催した苔や桝の「テラリウムワークショップ」は、未就学児から高校生まで幅広い年代が参加し、ガラス容器や木の桝内で育てる小さな植物園作りを通じて環境への関心を高めました。科学分野では「わくわく科学ひろばDNA編」として、自分の髪の毛や口腔細胞からDNAを抽出してペンダントを作る珍しい体験も提供され、子どもたちの好奇心を刺激していました。
西陣の老舗菓子店・宗禅(創業125年)の出店では、伝統の和菓子と並んで若い世代向けの新商品が並びました。ミャクミャクお好みせんべいやクッキー、牛わらび餅、スイートポテトなど、従来のイメージを覆す商品展開に来場者は驚きの声を上げていました。職人による実演では、もち米製品を4.2ミリの厚さで製造する技術や、亀の形を作る高度な技法が紹介されました。「日本でしか作れない特殊技術」として、お正月料理や高級コース料理での使用例も説明され、伝統技術の価値が再認識されました。
文化プログラムでは、千本ゑんま堂狂言保存会による念仏狂言の上演が行われました。鎌倉時代から寺院で仏教の教えを広めるために演じられてきた歴史を踏まえ、「花盗人」「江戸漫才」の実演では、大名役の衣装着付けから本格的な狂言まで、参加者は京都独自の文化芸能に触れました。
マルシェでは、京かまぼこの大栄の揚げ天や、イベント限定の沖縄アグー豚餃子・島とうがらし餃子が大人気で、長い行列ができました。季節の食材を使った地元料理も多数出店し、地域の食文化の豊かさをアピールしました。2階テラスの縁日コーナーでは、射的、スーパーボールすくい、輪投げ、ヨーヨー釣りなど昔ながらの遊びに加え、恐竜プールでの水遊びコーナーも設置され、金券制で運営されました。
西陣フェス2025は、伝統技術の継承から最新科学体験まで幅広いプログラムを通じて、地域の魅力を再発見する機会となりました。
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