【京都市北区・左京区】厳かに王朝行列「路頭の儀」葵祭で京の和菓子屋さんがエネルギー補給羊かん無償配布も!
祇園祭、時代祭とともに「京都三大祭」と呼ばれる葵祭の王朝行列「路頭の儀」が2025年5月15日に行われ、フタバアオイの葉を烏帽子や胸に飾った約500人の行列が、京都御所から下鴨神社を経由して、上賀茂神社まで約8キロの道のりを練り歩きました。
葵祭は、賀茂別雷神社(上賀茂神社)と賀茂御祖神社(下鴨神社)の総称である賀茂神社の例祭です。6世紀の欽明天皇時代に飢餓や疫病が流行し、五穀豊穣を祈ったのが始まりといわれ、古くは「賀茂祭」(かものまつり)と呼ばれました。石清水八幡宮の例祭や春日大社の例祭とともに三大勅祭の一つでした。現在は毎年5月15日に行われます。
北大路橋で行列を待っていると、大きな牛車や雅な平安装束に身を包んだ、およそ50人の女人列を従えた斎王代の「腰輿」の登場に歓声が上がりました。第67代斎王代は、和楽器「箏」などを奏でる演奏家で東京芸術大大学院生の山内彩さん(25歳)が務めました。今年の牛もなかなかの暴れ牛の様子で、引手の人たちが苦労している様子が窺えました。
フタバアオイといえば、上賀茂、下鴨の両賀茂社の神紋でもあって、賀茂社の中だけではなく、全国の栽培地から1万本以上ともいわれるフタバアオイが届けられることで知られます。祇園祭や時代まつりのような華やかさは無いものの、その厳かな行列は最も京都らしい雅を感じさせるものでもありますね!
この日、日中の最高気温が27度まで上昇、徐々に真夏日に近づく気配の中で、午前中に行列が通過した河原町今出川では、銘菓「千寿せんべい」で知られる京菓子處 鼓月出町店(外部リンク)のスタッフらが、店舗前で、熱中症対策にと、エネルギー補給羊羹「anpower」を観衆に無償配布されていました。
賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ・上賀茂神社)はこちら↓
賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ・下鴨神社)