【京都市上京区】冷泉家や有栖川宮旧邸、近衛邸跡で糸桜やしだれ桜が咲きだし一気に見頃を迎えています!

京都地方気象台(外部リンク)の天気概況では、ここ数日の京都は高気圧に覆われていて、日中の最高気温が24度になるような日も続いたようです。そんな行楽日和の2025年3月26日に京都御苑周辺に出かけてみると、京都に最も早く春を告げるかつての公家衆邸宅あとなどで桜がすでに見ごろとなっていました。

京の桜

今出川御門の北向かいにある冷泉家のそめいよしのが、数日前までは開花の気配すらなかったのに一気に満開に近い状態になっていました。冷泉家は東京奠都に際して、明治天皇が東京に行幸することが発表され、公家衆がこぞって同行したのですが、かつて勅令で御文庫を擁し、かつ公家町(現京都御所内)に住んでいない上冷泉家が唯一京都留守居を務め、皇室の御文庫を後世に伝えることになったのだそうです。

京の桜

背景には、徳川に庇護をうけていて新政府から冷遇されそうだったからではないかとの見方もあります。 この後、空家だらけになった公家町は御苑となるため全て取り壊されてしまいましたが、上冷泉家のみが取り壊しを免れました。歌道宗匠家の内の一つで冷泉流歌道を伝承しています。

京の桜

さて、今出川御門から下がって直ぐの辺りは、かつての藤原北家の流れを汲む摂関家筆頭近衛邸の跡地です。こちらには、孝明天皇が「昔より名にはきけども今日みればむへめかれせぬ糸桜かな」と詠んだ、かつての「近衛の糸桜」にちなんで多くのシダレザクラ(イトザクラ)が植えられています。行楽日和にも恵まれて大勢の人が観賞に訪れていました。

京の桜

中立売御門から出て、烏丸通を下がると下立売通の角に旧有栖川宮邸があります。こちらのシダレザクラもいい感じで見ごろが近づいていました。京都御所建礼門の前に建てられていた有栖川宮旧邸は、維新後、京都地方裁判所の仮庁舎として使用された後、1891年(明治24年)民有地であった現在の場所に移築。京都地方裁判所の所長宿舎として2007年まで使用されていました。

京の桜

さあ、いよいよ京の桜のシーズンがやってきました。1230年の歴史ロマンに溢れる京の街を存分に楽しんでください。

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