【京都市西京区】西山山麓にある大原野神社には、大河ドラマ「光る君へ」に登場する紫式部や藤原道長も参詣しました!

 2024年1月14日放送のNHKの大河ドラマ「光る君へ」では、吉高由里子さん演じる紫式部(まひろ)と柄本佑さん演じる藤原道長が幼少期の出会いから6年経って再び出会う様子が描かれるようですね! 実際に幼少期に二人が出会えたかどうかは意見が分かれるようですが、それはさておき、その紫式部と藤原道長も中宮彰子の行啓の際にお供したとされる神社が「大原野神社」です。

大原野神社

 大原野はかつて山部王(桓武天皇)が鷹狩りをし、貴族たちが遊興にふけった風光明媚な土地柄でした。桓武天皇皇后の藤原乙牟漏(ふじわらのおとむろ)は、出身の藤原氏が奈良の春日神社(現春日大社)を氏神としたので、長岡遷都と同時に造宮使長官藤原種継に命じて、春日の神を長岡京の近郊に勧請しようとしました。

大原野神社

 種継は自分の母の出身地である大原野の秦氏に命じて、神社の土地と神領を献上させて、秦氏の住む村の西の山裾に大原野神社を勧請しました。伊勢の斎宮や加茂の斎院にならって、かつては大原野神社にも斎女が置かれていました。藤原氏の一族に女子が産まれると、中宮や皇后になれるようにお詣りしたようで、女子が祈願通りの地位につくと絢爛華麗な行列を整えて参拝したといいいます。以後、別格の神格の神社となりました。

大原野神社

 源氏物語の作者紫式部は大原野神社を氏神と崇め、この大原野の地をこよなく愛していました。源氏物語二十九帖「行幸(みゆき)」の巻には、大原野へと向かう冷泉帝の華やかで美しい行列の様子が描かれ、「小塩山深雪積もれる松原に今日ばかりなる跡やなからむ」(小塩山に深雪が積もった松原に今日ほどの盛儀は先例がないでしょう)と小塩山の情景が詠まれています。

大原野神社

 実際に寛弘2年(1005年)3月8日に中宮彰子が行啓、御父左大臣藤原道長、紫式部以下がお供をした、その行列の絢爛さは、人々の眼を見張らせたと云われています。そういった由来から、古くから政治・方除・知恵の神として、また良縁を授ける女の守護神としての信仰が篤く、「京の春日」 さんとして地元の人たちに親しまれています。

大原野神社

 京都市内や長岡京市から少し入っただけですが、風光明媚な田園風景が広がる西山山麓の大原野には、こだわりグルメやいちご狩り始め、魅力的なスポットがたくさんあります。ぜひ「光る君へ」の聖地巡礼に加えてみてください!

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