【京都市西京区】玉の輿伝承の寺で知られる西山山麓の善峯寺へ まもなく紅葉が見ごろ! 釈迦堂前は見事な色づき
柳谷観音や光明寺と並ぶ西山三山の一つで、紅葉の名所として知られる善峯寺は、徳川幕府5代将軍綱吉の生母である桂昌院ゆかりの寺です。2023年11月15日、紅葉が色づき始めたと聞いて、小塩山を目指しました。
へとへとになりながら、やっと途中の善峯寺休憩所にたどり着きました。可愛い三体のお地蔵さんと背景に市内の展望が広がります。絶景に少し癒されながら、ここからまだ1キロ以上はあります。途中の楓はまだ青々としていました。なんでこんなに崖の上に寺を建てるのでしょうか! それには訳があるようです。
京都の清水寺や滋賀の石山寺、奈良の長谷寺など、古来の観音霊場が崖上に多いのは、釈迦如来や薬師如来、阿弥陀如来などすでに悟りを開いた如来たちの次に位置する菩薩たちが、まだ悟りを開く前の発展途上にあり、観音菩薩は南海(インド南端)にあると云われる補陀落山(ふだらくさん)の崖上で修業中であるとされているからなんですね。
やっと参道にたどり着きました。ここからは徒歩でさらに登っていきます。少し色づき始めている参道の紅葉を横目に境内に入ると、山門横の楓はまだまだの色づきでした。見事な枝ぶりの「遊龍の松」越しに見る紅葉も少し色づき始めた感じでしょうか。
さらに進んで幸福地蔵周辺の紅葉がほんの少し赤みがかっているように感じました。六角堂前の紅葉もいい感じになってきました。そして釈迦堂前の紅葉が見事な朱の輝きを放っていました。このあたりから京都市内を一望できます。広い境内はまだまだ続きます。