【京都市東山区】2023紅葉どこ行く? 秀吉と茶々の子鶴松のために建立された寺院は家康によって智積院へ寄進されました。今は紅葉の名所です!
NHKの大河ドラマ「どうする家康」では、秀吉と茶々、後の淀君の最初の子・鶴松が3歳という若さで早世した後、秀吉が朝鮮出兵に乗り出す様子が描かれました。かつて、その鶴松の冥福を祈って秀吉が建立した豪華絢爛な寺院がありました。東山三十六峰の一つの阿弥陀ヶ峰に豊国廟が築かれ、麓に豊国神社、さらにその西方に築かれた「祥雲禅寺」がそれにあたります。
では、その「祥雲禅寺」はどうなったのか? 秀吉が没し、関ケ原の合戦の後、慶長6年(1601年)に徳川家康は、その寺域をそのまま、かつて秀吉が紀州(和歌山県)征伐で焼き払った根来寺(ねごろじ)の学坊「智積院」の住職「玄宥僧正」に寄進します。
「祥雲禅寺」の名残は、宝物館にある襖絵、障壁画や庭園に見ることができます。利休好みの庭と言われる名勝庭園は、庭造りの名人と言われた大名の小堀遠州が手掛け、秀吉が建てた祥雲禅寺の庭園が原型となっていると言われています。
「展示収蔵庫宝物館」には、長谷川等伯一門による国宝「桜図」「楓図」や「松に秋草図」をはじめとする桃山時代の障壁画が収められています。豪華絢爛な桃山文化の息吹を感じさせる作品群です。これらの内のいくつかは、祥雲禅寺建立の際に、本堂や客殿などの装飾として描かれたものと言われています。
さて、この智積院は、知る人ぞ知る紅葉の名所です。時期になると散策自由の境内中に美しい紅葉が色づきます。昨今かなり知られてきましたが、まだ比較的穴場と言えるかも知れません。ゆっくりと散策出来ますよ。2023年11月下旬から12月に歴史ロマンあふれる智積院へぜひ一度訪れてみてください!
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