【京都市北区】京都冬の旅 庭園 仏像 襖絵 建築など普段見学できない非公開文化財を特別公開(大徳寺編)

 京都市と京都観光協会は、2023年1月から3月にかけて、恒例となった「京の冬の旅」を開催します。普段は見ることができない仏像など貴重な宝物や庭園、襖絵、建築など非公開文化財が公開されるとあって、好評を博し、今年で第57回目を迎え、15の寺院などで実施されます。今回はその内、北区エリアの大徳寺の3塔頭をご紹介します。 

大徳寺

京都市観光協会提供

「大徳寺 三玄院」は、浅野幸長、石田三成、森忠政ら三武将が開祖に春屋宗圓和尚を迎え、創建しました。黒田長政や古田織部の菩提寺でもあります。方丈には、江戸時代の絵師・原在中が各室ごとに異なる技法を用いて描いた襖絵が残り、「八方睨みの虎」は、どこから見ても視線の合うように描かれた秀逸な作品です。枯山水庭園「昨雲庭」も見どころです。

大徳寺

京都市観光協会提供

「大徳寺 総見院」は、豊臣秀吉が創建した織田信長の菩提寺です。本堂に安置されている「織田信長座像」は、仏師康清によって二体作られたものの一体で、もう一体は、一周忌法要の際、遺体の見つからなかった信長の棺に代わりに入れられたといいます。趣の異なる三席の茶室や加藤清正が朝鮮から持ち帰った石を井筒とした「掘り抜き井戸」も残っています。

総見院 織田信長肖像画【初公開】

京都市観光協会提供

「大徳寺 芳春院」は、加賀藩主・前田利家の正室まつ(芳春院)が創建した前田家の菩提寺です。「呑湖閣」は、「金閣」「銀閣」「飛雲閣」と並んで、京都四閣と称される優美な二重楼閣と楼閣山水庭園がみどころ。おまつ様の木像を安置する本堂の庭園「花岸庭」は、昭和の名造園家として知られる中根金作が復元した枯山水庭園です。

大徳寺

京都市観光協会提供

 2023年京の冬の旅は、他区のエリアでも魅力的な文化財が目白押しです。ぜひこの機会に訪れて見てください!

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