【京都市中京区】人を楽しませ、元気になってもらうのが新京極のDNAですわ! 2022年 新京極通150年にあたって商店街理事長に語ってもらいました。

「さあ、2022 地域再生へトップは語る」の一人目は、2022年に新京極通が開通して150年を迎えるにあたり、商店街を上げて記念事業に取り組む「新京極商店街振興組合」の岡本喜雅理事長にお話をお聞きしました。

新京極150
 辨天堂は、明治18年に創業し、明治28年に新京極通に移転して、こまもの屋から始まり、主に婦人方の京紅、口紅、髪飾りなどを扱っていました。京都御所近くなどに公家衆ご用達の老舗旅館なども多く、新婚旅行などで訪れる人たちもいて、また太平洋戦争が終わって、高度経済成長から大阪万博へと観光ブームも到来する中で、工芸品や土産物の小売り専門店になっていきます。

新京極150
 岡本理事長はその辨天堂の五代目として、新京極で生まれ育ちました。「店を継いだ当初は新京極にお土産屋さんだけでも50件はあったかなあ。京都方面の修学旅行のコースに取り入れられるようになったんで中高生の行き来も増えてきて、旅館から一斉に買い物に出る夕方などは人波で向かい側に渡れないこともあった」のだとか。
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 その後、修学旅行は少子化による生徒数の減少や海外、他府県へ流れる傾向もでて、減少していきますが、今度はインバウンドで多くの外国人が訪れるようになります。商店街としても免税店の増加や英語教室、外国人向けのマップ作製などで対応してきました。土産店でも「お面や掛け軸などの伝統工芸品を買い求める外国人で溢れた」と言います。

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 しかし、コロナ禍が直撃、状況が悪化し緊急事態宣言へ。「一斉にシャッターが閉まって誰も人が歩いていない光景を初めて見た。正直なんでこんなことにという悔しい思いでいっぱいでした」と言います。行政の対応が遅れる中、「それでも前を向かなあかん、みんなに元気を出してもらいたい」と、事業ができない分の資金を商店街独自に組合員や協賛会員に支援金として支給するなど、生き残り策を講じてきました。

新京極150
 さらに、すでに発足していた新京極商店街150年記念事業実行委員会を中心に若手メンバーも「コロナ禍やけどじっと耐えて待っているのではなく、できることをみんなでやろう」と動き出します。ろっくんプラザに華舞台を作って飾り付けをし、インスタ映えスポットにしたり、「新型(いちげん)さんお断りどす京の街」の大きな垂れ幕を掲げたり、区役所やお風呂屋さん、新京極公園での新京極今昔写真展をしたりと様々な取り組みを始めています。

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 岡本理事長は「その時代、時代の人たちが苦労してお店や商店街のイベントを作り上げてきた。見世物小屋や芝居小屋、洋弓場などが建ち並んだ時代から、人を楽しませ、喜ばせ、元気になってもらうのが新京極のDNAですわ。厳しい時代やけど、雨は天気になるし、夜は必ず明ける。今もほんとに毎月楽しみな広報誌の発行や事業の推進に頑張っている次世代の人たちにしっかり引き継いでもらい、原点を忘れず新しい未来を描いてもらいたい。」と若手メンバーにエールを送ります。

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 いよいよ2022年、新京極商店街150年記念事業実行委員会では、様々なワクワクする取り組みを計画中だそうです。楽しみですね!

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