【京都市左京区】通常非公開の尼門跡寺院 鹿ケ谷の霊鑑寺 3月19日から「椿の咲き誇る庭園を特別公開」
「椿の寺」として知られる霊鑑寺は、承応3年(1654)、後水尾(ごみずのお)天皇の皇女・多利宮(たりのみや)を開基として創建され、歴代皇女が住職を務めた尼門跡寺院。別名「谷の御所」と呼ばれた格式と清楚な佇まいを今に伝えています。普段は厳かな寺院にふさわしく固くその門が閉ざされています。
後西天皇の院御所から移築した書院は「四季花鳥図」など狩野派の作と伝わる華麗な障壁がで飾られ、本堂は江戸幕府十一代将軍・徳川家斉が寄進したもので、如意輪観音像が安置されています。後水尾天皇が椿を好んだことから、広い庭内には100種類以上の名椿が植えられています。
2022年3月19日(土)~4月10日(日)まで行われる今回の春の特別公開では、如意輪観音像を安置している本堂を公開するほか、椿咲き誇る美しい庭園を自由に散策できます。(2022年は書院の一般公開はありません。)
庭園で見ることができる椿は、日光椿(京都市指定天然記念物)をはじめ、散椿、白牡丹椿、舞鶴椿など、100種類以上。椿は種類によって開花時期が異なるため、訪れる時期によってちがった景色を楽しめます。
開花中はもちろん、苔の上にぽとりと花が落ちる姿や、散椿の花びらが地面に散り積もる様子など、散ったあとも美しいのが椿の醍醐味です。 春の陽気に誘われておでかけしてみませんか!
春の特別公開概要
拝観期間:2022年3月19日(土)~4月10日(日)
拝観時間:10:00~16:30 (最終入場 16:00)
拝観料 :大人 600円、小学生 300円、幼児 無料
※団体15名以上 540円