【京都市上京区】北野の天神さんは本殿の裏からも参拝が出来る社なんです! 七不思議まだまだありますよ。
北野天満宮の東門(ひがしもん)は、豊臣秀頼が1607年(慶長12年)に造営したもので、国の重要文化財に指定されています。創建当初は金箔が張られていたのだとか。四方の木鼻が面白いです。
2022年2月25日、菅原道真や豊臣秀吉の遺徳をしのび開かれていた梅花祭の日、東門直ぐにある「長五郎餅本舗」でおうすと一緒にいただいた長五郎餅は昔から変わらぬ味で美味しい。茶に合うお菓子とはこのことですね。今回は東門から入って、本殿の裏側も紹介したいと思います。
長五郎餅本舗の直ぐ北側、末社の竈社(かまどしゃ)は、その名の通り台所の守り神。竈社に併設する茶室「明月舎」は広々とした待合と、赤松の皮付柱などが魅力。庭からはあまり手を加えていない自然の庭が伺えます。北野大茶湯にちなみ、北野天満宮では毎年12月1日に輪番で献茶祭が斎行されます。この献茶祭を保存し、また流儀を超えた親睦の場として、北野天満宮献茶祭保存会があります。
地主神社(じぬしじんじゃ)は、現在は北野天満宮の摂社となっていますが、実は、北野天満宮の鎮座以前に創建され、続日本後紀には「承和3年(西暦836年)2月1日、遣唐使のために天神地祇(てんじんじぎ)を北野に祭る」と記されています。主祭神は「天神地祇」(天地すべての神々)です。現在の地主神社の社殿は、豊臣秀頼の造営によるものですが、北野天満宮の創建時には、地主神社の正面を避けて本殿を建てたため、本殿は左にそれ、この地主神社が正面に鎮座しています。
御后の三柱は、本殿の裏側にある「裏の社」。こちらは菅原道真ではなく、その祖先三柱を拝する場所となっています。菅原氏の祖神として祀られている天穂日命。道真公の祖父であり、遣唐使として空海・最澄・橘逸勢らとともに唐に渡った菅原清公卿。道真の父で、十一歳の時、嵯峨天皇の前で書を読み詩を作ったという秀才、菅原是善卿です。
まだまだ奥深い北野天満宮、北門や東門からの裏参拝もできます!