【京都市西京区】観光のプロが「西山の魅力」を再発見! 桂昌院ゆかりの善峯寺でタクシー運転手が熱血研修
京都市西京区大原野で2025年10月15日、地域の観光需要を盛り上げるための特別な研修会「京都西山観光講座」が開催されました。大原野保勝会が主催し、業界の枠を超えてタクシードライバーが多数参加されました。
この研修は、路線バスの廃止や、東山の混雑(オーバーツーリズム)を避けて静かな場所を求める観光客が増えている現状を踏まえ、「西山エリア」をタクシー観光の新たな人気スポットにするのが目的です。
「選ばれるドライバー」になるための知識と心
講師は、西山名物おもてなしタクシーの日高順子さんが務められました。日高さんは、西山地域が長岡京の歴史を持ち、かぐや姫伝説や源氏物語の舞台になった魅力的な場所であることを紹介。特に「タクシーでしかまわれない秘境」や「他の観光地に比べて人も車も少なくゆったりと観光できる穴場」こそが、お客様に喜ばれ、リピーター獲得につながるポイントだと強調されました。
また、紅葉シーズンに向けた対策として、7時間の「プレミアムコース」や3時間の「スタンダードコース」といったモデルコースが提案されました。
地元グルメと「女性目線のおもてなし」
研修の休憩時には、地元グルメのお弁当が提供されました。大原野豆腐工房うえだの揚げを使ったいなり寿司と振る舞い豆腐、そして10月29日に新規オープンするカフェ「いよもん」のお弁当は、ドライバーの間で「観光ルートに入れたい」と大好評でした。
休憩中には、女性ドライバー同士の「女子トーク」も弾みました。日高さんは、観光知識だけでなく「女性目線での細かな気配り」や「おもてなしの心」が強みになるとアドバイスされ、参加者は大いに刺激を受けました。
桂昌院ゆかりの善峯寺で実地研修
午後からは、西国三十三所第二十番札所の善峯寺で実地研修が行われました。掃部光淳副住職が自ら境内を案内され、徳川綱吉の生母である桂昌院の尽力で伽藍が復興された歴史や、「玉の輿」の語源とされる出世薬師如来、厄除けの梵鐘などの由緒を詳しく解説されました。
ドライバーの皆さんは、混雑する嵯峨野とは違う「人がいない竹の径」や、善峯寺奥の院からの絶景など、お客様が感動する具体的な瞬間を共有し、「西山山麓が素晴らしいと実感した。ぜひお客様に勧めたい」と、今後の案内に意欲を見せられました。
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