【京都市西京区】西山山麓でたけのこを掘り続けて55年の名人技を見て感動しました。 竹の塾が収穫祭!

ほとんど顔を出していないたけのこの頭を見つけると、専用のたけのこ鍬で周りの土をすばやく掘り起こし、土中の根っこに狙いを定めると、さっと突き刺しテコを入れます。にょきにょきっとたけのこが顔を出したかと思うと、ぽこっと放り出されました。その度に「うわっ! すごーい、動いてる、動いてる」「オー、こんなことあるの」と歓声が上がります。

竹の塾

わずかながらの傾斜を見極めて、鍬に向いてる方角から突き刺すのがコツなのだそう。そんな西山流ともいわれる名人芸を披露してくださったのは、上田博さん(75歳)です。たけのこ農家として55年に亘って、たけのこを育て、掘り続けてきたといいます。2025年4月16日に行われた「竹の塾」の収穫祭でのことでした。

竹の塾

収穫には初めて参加し、京都市内で会社勤めをしているというユキノさんとナオミさんは、「結構難しかったけど、たけのこが顔を出したときは感動したわあ」「将来はたけのこ農家になりたいな」と話されていました。

竹の塾

上田名人によると、「一般的に出回っているものと違って、ほんまもんの白子たけのこは、もっと地中深くにある。そんなに採れるもんやない」のだそうです。以前は会社員をしながら農家を続けてきたそうですが、「雨の日も掘るのをやめるわけにいかんかんし、鹿やいのししに丹精込めて育てたたけのこを全部食い荒らされることもあって、防護ネットやら、対策が大変やったなあ」と長年の労苦を語って下さいました。

竹の塾

NPO法人「京都初・竹・流域環境ネット」がおこなっている「竹の塾」は、1年間に亘って7回の講座や敷き藁・土入れ作業、その敷き藁のために小塩地区内に自生している茅、草類を刈って、天日干しする作業など、地域環境保全に取り組みながら、上質の京たけのこを育てる丁寧な土壌づくりや定期的な竹の伐採作業、廃棄竹林の有効活用などでの実地体験を行ってきました。この日、待望の収穫作業となったのでした。

竹の塾

ちなみに、上田名人曰く「掘り出したたけのこは持って帰ったらすぐに湯がくのがええで。ちゃんと世話している京たけのこは、根っこの固い部分の直ぐ上が絶品やからな」とのことでした!

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