【京都市上京区】千両箱が行き交った西陣織の街で、 戦国武将たちも愛した闘茶体験会が開催されました!

 戦国武将たちの間でも興じられ、闘茶とも呼ばれた茶香服とは、利き酒のように数種類のお茶を飲み比べ、その茶種茶銘を当てる競技です。室町時代の始め、後醍醐天皇の建武の新政時代には、闘茶人気はエスカレート。飲み比べる茶葉の数が増え、茶道具や飾り物も豪華になり、高価な茶器や領地財産などを賭け対象としたギャンブルに発展することも多かったようです。禁止令まで出されています。

茶香服

 そんな茶香服を体験するイベントが、2022年12月11日、西陣織の街、千両が辻の京町家、京友禅染織作家の南進一郎創作着物アトリエで開催されました。和束町で「お茶の上香園」を営む、茶師の岡田文利代表が講師を務めました。参加者らは、最高級の宇治玉露、八女玉露、和束煎茶、静岡煎茶、鹿児島煎茶を飲み比べ、それぞれ投票します。全員が真剣な表情で挑んでいました。3回目の挑戦では、全問正解者も出て、大盛り上がり。

茶香服

 会場となった「南進一郎創作着物アトリエ」のある千両が辻は、京の華やかな商業の地であった西陣の中心地として繁栄を極めていました。大宮今出川から中立売辺りまでは、立ち並ぶ糸屋や数々の織物商などが軒を連ね、その辻を千両箱が行きかっていたほどだったと言われています。

茶香服

 行列のできるホットケーキ屋さん始め、町家の美味しいお店も出来ているようです。かつての華やかな街並みが戻ることを願います!

茶香服

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