【京都市中京区】人気の山鉾の蟷螂山と船鉾が曳き初めで、大勢の人たちが綱を曳き厄払いをしました!

昨日の雨の影響でしょうか、2025年7月13日は、少し穏やかな気候になったようです。そんな中、祇園祭が行われている鉾町では、前祭の山鉾が立ち並び、巡行を前に組み立てた鉾を試しに動かす「曳き初め」が行われました。昨日の長刀鉾や函谷鉾など5基に続けて、この日は蟷螂山や船鉾などで町衆や老若男女の市民らが、綱を引くことで厄除けをし無病息災を願いました。

祇園祭

蟷螂山は、祇園祭の山鉾の中で唯一、頭や鎌、御所車の車輪などがからくりで動く、ご神体がカマキリという珍しい山で人気です。中国の故事「蟷螂の斧」にちなんでいて、小さな蟷螂が勇気を出して大きな車に立ち向かう様子を表しているのだとか。この日も大勢の人が曳き手に参加していました。

祇園祭

大きな船体をした船鉾は後祭の大船鉾とともにその勇壮さが魅力で人気の鉾です。妊娠中に岩田帯を巻いて舟に乗り込んだという神功皇后をめぐる伝承によって鉾全体を船の型にし、舳先には金色の鷁、艫には黒漆塗螺鈿の飛龍文様の舵をつけ、船端には朱漆塗の高欄、屋根からは紅白の長旒吹流しをひるがえすといった華麗な姿です。祭りの後、神功皇后のご神体に巻かれた岩田帯は妊婦に授与され、安産のお守りとされるのだそう。こちらは「くじ取らず」で前祭巡行の最後尾を務めます。

祇園祭

ユネスコの世界無形文化遺産にも登録された京都・祇園祭の山鉾巡行は、山鉾を彩る豪華な懸装(けそう)品から「動く美術館」ともいわれます。氏子地域の町衆の人たちの並々ならない努力によって伝統が今日まで継承されてきました。さあ、14日からいよいよ宵山が始まります。熱中症対策には十分気を付けてお出かけください。

祇園祭

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