【京都市】京都府に熱中症警戒アラート発令 この時期では10年に一度の危険な暑さ もう一つの祇園祭の楽しみ方屏風祭
環境省は2025年7月4日午前5時に京都府に対して「熱中症警戒アラート」を発令しました。熱中症警戒アラートとは、熱中症の危険性に対する「気づき」を促すものとして、府県予報区等内において、いずれかの暑さ指数情報提供地点における、翌日・当日の日最高暑さ指数(WBGT)が33(予測値)に達する場合に発表されます。
熱中症とは、体温を平熱に保つために汗をかいた際、体内の水分や塩分の減少や血液の流れが滞り、体温が上昇して重要な臓器が高温にさらされることにより発症する症状であり、死に至る可能性もあります。室内等のエアコン等により涼しい環境にて過ごす、こまめな水分補給・塩分補給など様々な対策を呼び掛けています。くれぐれも警戒を願います。
そんな中、京都では祇園祭が始まっています。菊水鉾には、室町通りから直接2階の会所へ上がれるよう、祇園祭の期間中のみ外階段が設置されています。例年、宵々山あたりから階段を上るとお茶席などが設置されるようです。
さて、もう一つの祇園祭と言われるのが、宵山の時期に、山鉾町の旧家や老舗で、先祖代々伝わる美術品や調度品などを道行く人が見られるように飾る風習があり、祭を支えてきた町衆の文化を知る機会にもなっている「屏風祭」です。室町通錦上るにある「染・清流館」では、「現代染色の屏風祭Ⅱー祇園祭によせてー」が6月27日から7月27日の期間で開催されています。
今回の展覧会では、染・清流館の所蔵作品から二曲の屛風を中心に、四曲、六曲の屛風、珠玉の作品20点が展示されています。「屛風本来の展示にこだわり、各自で表現画面の変化や見え方を楽しんでいただきたい。」とのことでした。田島征彦さんの「祇園御霊会と出遭った!」始め、圧巻でした。
祇園祭の喧騒や日中の暑さの中で、涼しい館内の自分の気に入った屛風の前で、ゆっくりと畳に腰をおろして鑑賞することができるのも魅力です。ちょっと一休み涼を取りに立ち寄ってみてください!
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