【京都市上京区】北野天満宮の境内で菅原道真公が愛した50種1500本の梅がまもなく見ごろを迎えます!
「梅は咲いたか桜はまだかいな」と言いますが、2025年3月7日に京都市上京区の「北野の天神さん」として親しまれる北野天満宮を訪れてみると、この日はみぞれ降る寒風の中、時折春らしい陽気を覗かせる複雑な天候でしたが、境内に植えられた50種1500本の梅が早咲きの白梅を中心に咲き誇っていました。
今年は寒波が続いたせいか、例年よりも開花は遅いようです。名勝「雪月花の庭園」の一つ「花の庭」とされる梅苑も五分咲きの様子でした。「寒紅梅」「黒梅」「紅和魂梅」、薄っすらと青緑色の「月の桂」といった珍しい品種もあります。
境内に数ある梅の中で、神前に植えられることを許された唯一の梅が飛梅です。紅梅がまだ蕾でした。社務所によると「平安時代、菅原道真公が自邸の紅梅殿で丹精込めて育てた紅梅を絶やさぬよう、北野天満宮創建以来、御神前で守り受け継いできた」のだと言います。梅の寿命は大体100年ほどだそうですが、この飛梅は樹齢400年になるのだそう。
「東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」と梅をこよなく愛した菅原道真が太宰府に左遷されるとき、庭に咲く梅の木に別れを告げて詠んだ歌です。道真を慕った梅は、一夜のうちに大宰府へ飛んで行ったと伝承されています。
ここ北野天満宮は、菅原道真を祭神として祀る全国約1万2,000社の天満宮、天神社の総本社として、受験生を始め、今では天神様として多くの人たちの崇敬を集めています。
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