【京都市上京区】市内でも大雪 西陣織の街にある寺之内通の寺院や茶道家も一面銀世界に!
市内一円が大雪に見舞われた2025年2月8日には、西陣織の街としても知られる上京区の寺之内通も雪化粧に包まれ、法華の寺院や史跡、京町家が雪の中で京都風情を醸し出していました。応仁の乱の最初の大合戦の際に、細川方と山名方の軍勢が火花を散らした橋として知られる百々橋(どどばし)跡にある礎石も雪で埋もれていました。
妙蓮寺では、別名薬医門と呼ばれる格式高い山門にも雪が降り注ぎ、すでに幻想的雰囲気が漂います。冬に咲くお会式桜にも雪の花が咲き、日像上人作成の日蓮聖人像も雪に覆われていました。それぞれの塔頭前の小径に植えられたモミジなどもこの日は真っ白でした。
聚楽第裏門を移築したと伝えられる妙覚寺大門前の枝垂桜にも雪の花が。織田信長やすでに後継者とされ、三位中将と呼ばれた嫡男の織田信忠などが上洛した際には、当時二条衣棚にあったこの寺を定宿としていました。実は信長が本能寺に宿泊したのは数回で、妙覚寺は18回の記録があると言います。
妙顕寺は、京の都に建立された、釈尊(釈迦)の真意の教えが説かれた法華経典を学ぶ最初の法華道場です。本能寺の変後は豊臣秀吉が京都の宿所としていたことで知られます。京都所司代前田玄以が作事を務めた妙顕寺城への改造の際に寺之内通の現在地に移転しました。尾形光琳といった著名な芸術家と縁が深い庭園も魅力です。
小川寺之内の角には、茶道発祥の地にほど近い「茶菓子」の店として開業し、「茶菓子」に特化した店舗「俵屋吉富 小川店」があります。平成建築の町家ですが風情があります。また茶房「茶ろん たわらや」を併設していて、たわらや独自の「あんみつ」はじめ、良質の材料でしか味わえない定番の甘味やお抹茶、季節の生菓子などが提供されています。
表千家や裏千家の家元が集中していて、風情のある小川通寺之内を上がると千利休の邸宅跡でもあり、「不審菴(ふしんあん)」のある表千家の宗家も雪で覆われていました。引き続き冬型の気圧配置が続くようですが、みなさん体調管理に気を付けてお過ごしください!
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