【京都市東山区】六道詣りでお精霊さん迎え 閻魔様の補佐官と伝わる小野篁は遣唐副使拒否の気骨の平安官僚だった!

 「お精霊さん迎え(おしょうらいさんむかえ)」とも言われる「六道まいり」が、東山区の六道珍皇子で、2024年8月7日から10日にかけてとり行われました。お盆の時期に帰って来るとされる先祖の霊や精霊たちを迎える京のお盆の恒例行事です。

小野篁

 松原通は、平安時代は墓所の鳥辺山の麓でその入口付近に位置したことから「六道の辻」と呼ばれ、冥界への入り口と信じられていました。ここには、小野篁が地獄と現世の往来に使ったとされる「黄泉がえりの井戸」も残されています。入り口とされる死の六道はここ六道珍皇寺にありました。

小野篁

六道珍皇寺撮影許可済  転載不可

 平安時代の朝廷の官吏だった小野篁は、承和元年(834年)遣唐副使という重職に任ぜられます。渡唐に2度の失敗をした後、正使の藤原常嗣の理不尽なやり方に腹を立て、遣唐使船への乗船を拒否、朝廷を風刺する「西道謡」という漢詩を呼んだことから嵯峨上皇の逆鱗に触れ、官位剥奪の上で隠岐国への流罪に処せられました。その後、その聡明さ故に官僚に復帰しますが、権力に屈しない反骨精神旺盛な公卿だったと言います。

小野篁

六道珍皇寺撮影許可済  転載不可

 六道珍皇寺は、江戸期の地獄絵「熊野観心十界図」や幕末の絵師・森高雅筆の「幽霊画」なども有しています。清水寺へ参拝の折には、ぜひ立ち寄ってみてください。

小野篁

HOTSUU

号外NETの広告出稿はこちら

号外NETメルマガ

号外netは持続可能な開発目標(SDGs)を支援します

号外netへの提供提供求む!

コミュマッチ