【京都市右京区】足利尊氏建立の世界遺産天龍寺で放生池の蓮の花が見ごろを迎えています!
嵐山のメインストリートの人出もすこし穏やかになった気がします。通りの中ほどの嵐電嵐山駅の向かいに位置するのが、臨済宗大本山天龍寺です。2024年7月22日に訪ねてみると、総門を入って直ぐの左手にある放生池で蓮の花が咲き乱れ見ごろを迎えていました。石橋を挟んで、八重紅蓮・白蓮・舞妃蓮など白や赤、ピンク色の花々が饗演しています。
1994年に世界文化遺産にも認定登録された天龍寺は、建武の親政の後、政争に敗れた後醍醐天皇を鎮魂するために、足利尊氏が、暦応2年(1339年)に夢窓疎石を開山に迎え創建しました。臨済宗の大本山として、室町幕府の指定する京都五山の第一位ともされた禅の寺です。
天龍寺で最も目を見張る建築物といえば、七堂伽藍の一つで、切妻造の屋根下の大きな三角形の壁を正面に見せる庫裏でしょうか。方丈や客殿と棟続きとなっていて、元は僧侶たちの台所であったといわれます。白壁と梁の茶褐色のコントラストが綺麗です。禅寺では、「見立て」(目の前にあるものが、人によって違うものに見える)から寺務所や玄関に設置されることが多いようです。
夢窓疎石の作庭と伝えられる地泉回遊式庭園は曹源池を中心に遠景の嵐山と近景の亀山の借景を巧みに取り入れており、国の史跡及び特別名勝第一号に指定されています。また法堂には、戦後の日本画をけん引したと称される加山又造画伯により描かれた雲龍図が掲げられています。
見どころいっぱいの天龍寺へぜひ立ち寄りください!