【京都市右京区】地元の高校生や学生らがSDGsの一環で、平安時代のかき氷を再現 地場産規格外野菜を使ったシロップが美味しい自然の甘み!

 清少納言の「枕草子」(第40段)では、「あてなるもの(上品なもの)」との一つに「けずり氷に甘あま葛づら入れてあたらしき鋺に入れたる」と記述されています。平安貴族の夏の贅沢で雅な楽しみであったことがうかがえます。そんな「平安スイーツ」の「けずり氷(ひ)」の現代版を再現し、販売するというユニークなイベントが2024年7月20日から27日まで嵐電嵐山駅にある「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」の3階イベントスペースで行われています。訪ねてみると隣接して「めぐり逢ひて紫式部展」が京福電気鉄道株式会社の主催で行われていました。

平安時代のかき氷

 「嵐山で楽しむ平安の味覚―『けずり氷』再現!かき氷フェス」と題されたイベントを企画したのは、共同でSDGs活動を進める、図書サークル、美術部、パソコン部、家庭科同好会に所属する京都先端科学大学附属中学校高等学校の高校生30名と京都先端科学大学人文学部心理学科に所属する探究グループ「うずまさとんがりグループ」 の生徒や学生たち。

平安時代のかき氷

 京都先端科学大学付属高校3年の池田大剛さん、2年の中川颯太さん、嶋悠玄さん、大学4年の倉橋明花さん

 メニューは、平安時代に食された「けずり氷」再現かき氷 、環境に配慮した地元産規格外野菜を活用した「ベジ氷」聖護院大根 、規格外野菜を活用した「ベジ氷」金時人参の3種類。実際に食べてみると、氷は一般的なバリバリの大き目の氷と雪のような氷のちょうど中間ぐらいのほど良い食感で、ベースのシロップも野菜シロップも自然な甘みが美味しいかき氷に仕上がっていました。

平安時代のかき氷

 代表して、同校3年の池田大剛さん、2年の中川颯太さん、嶋悠玄さん、大学4年の倉橋明花さんに話を伺いました。同グループでは、「SDGs飯めしプロジェクト」を進め、子ども食堂やレシピコンテストの運営など、さまざまなSDGsと地域活動を行ってきたといいます。今回の企画では、「シロップの甘さをめぐって、大学生と高校生での味覚の違いなどで論議になる」など若者らしい試行錯誤もあったのだとか。

 今回のイベントで配布されている「嵐電に乗って歩いて知図さんぽ」は、実際に嵐電に乗って生徒らが訪ね歩き作成しました。地域に根づく愛宕信仰や大堰川で行われている水力発電のことなど観光ガイドに載らない魅力が掲載されています。そういった中で、「車折神社に清少納言社があることなども知り、今回の企画を思いついた」のだそう。

平安時代のかき氷

 京福電気鉄道株式会社や株式会社しんやさいなどSDGsに取り組む企業などと産学連携の取り組みとして今回の企画が実現しました。「平安時代とかき氷」をテーマにした美術部員たちの作品展示もやっています。嵐電嵐山駅に来られた際は、ぜひ3Fまで足を延ばしてみてください!

【イベント概要】

「嵐山で楽しむ平安の味覚―「けずり氷」再現!かき氷フェス」

開催期間:2024年7月20日(土)から7月27日(土) ※本校生徒がおもてなしをする時間 13時から16時

開催場所:嵐電嵐山駅 嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア 3階イベントスペース

①「平安スイーツ」として『枕草子』に登場する「けずり氷」の現代版再現の販売  ※購入の方には、本校美術部特製「けずり氷」カード1枚をプレゼントいたします。

②本校生徒作成「嵐電に乗って歩いて知図ちずさんぽ」配布

2024/07/21 06:30 2024/07/21 08:11
HOTSUU

号外NETの広告出稿はこちら

号外NETメルマガ

号外netは持続可能な開発目標(SDGs)を支援します

号外netへの提供提供求む!

号外net 全国で地域ライター募集