【京都市西京区】戦国時代の夢の跡 本能寺の変で光秀軍の一番隊長を務めた革嶋家の鎮守社は閑静な住宅街にひっそりと佇んでいました!
清和源氏佐竹氏が源流とされる革嶋家は、室町幕府の御被官衆だった、乙訓地域の神足氏、中小路氏、鶏冠井氏らとともに、西岡36人衆の一人として、山城国葛野郡革嶋庄、現在の西京区川島地域一帯を治める国人でした。しかし、第13代将軍足利義輝が三好三人衆の手によって暗殺された際に石成友通のため、山城から丹波に逐われ、本領を鶏冠井氏に奪われてしまいます。
その後、足利義昭を奉じて、織田信長が入京してくると、本領を奪還し、義昭、信長の双方から革嶋庄や月読社領分を安堵されます。その後は、勝龍寺城主となった細川藤孝に従いました。
天正元年(1573)七月、足利義昭を宇治槇島城に滅ぼした信長は、西岡一帯の地を細川藤孝に与えました。勝龍寺城に入った藤孝は革嶋氏ら西岡衆に所領の安堵を行います。革嶋秀存は革島庄と月読社領分、東寺分を除く上野・千代原両村を加増され、その所領は上桂にまで及ぶようになったと言われます。
しかし、信長の命による直轄地化への戦略から行われた藤孝の丹波入封の際には、革嶋庄を離れるか否かの選択に迫られましたが、藤孝には同行せず、革嶋庄を守るため土豪として生き抜く決意をしたと言われます。その後、明智光秀に臣従した革嶋一宣は、本能寺の変の際、秀存とともに先陣の斎藤利三軍の一番隊長を務めたと言われています。
阪急桂駅の近くのほんとに閑静な住宅街にひっそりと佇む「革嶋春日神社」を2023年5月7日に訪れました。唐風の狛犬には、革嶋家の旗印「丸の内五本骨扇に月」が描かれていました。鳥居前の青モミジも奇麗でした。
革嶋城もこの地にあったと伝承されています。歴史ロマンあふれる桂の里へ訪れてみませんか!
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