【京都市北区】粉雪舞う2月20日、平安京の基点 京を一望できる小さな山に登ってみました!
諸説ありますが、京に都を移す際、四神相応の地として北に船岡山、南に巨椋池(おぐらいけ)、東に鴨川、西に山陰道をそれに充てたと伝承されています。
京都市北区船岡山は、標高は112メートルの低い山。平安時代には、 「天子南面す」の故事に倣い、船岡山の南に大極殿が建てられ、そこから南に向かって、平安京のメインストリートである朱雀大路が通っていました。これが現在の千本通です。平安京では、天皇が大内裏から南を向いて左(東)を左京、右(西)を右京としたと云われています。
応仁の乱の際には山名宗全率いる西軍がこの山に陣取り、この辺り一帯が西陣と呼ばれるようになったと言われています。
織田信長の菩提を弔うとして、当時の元号だった天正を取って「天正寺」を建立しようとしたのが豊臣秀吉でした。元号寺院と言えば、日本宗教の母山として名高い延暦寺、宇多天皇の創建による門跡寺院の仁和寺、各宗兼学の寺院として勅許された建仁寺に許された高い格式でした。京都所司代として前田玄以の奮闘もあり、正親町天皇から「天正寺」の寺号まで下賜され、船岡山東麓に建設する計画でした。しかし、計画は頓挫しました。理由は定かではありません。
船岡山の山頂には、三等三角点船岡山があり、丸く石に囲われています。三角点は地球上の正確な緯度・経度を示します。地図の作成時、道路や橋の建設時の測量の基礎となるのだとか。北緯35度2分8秒」756 東経135度44分40秒417 標高 111.89メートル 設置年明治36年(1903年)と表示されていました。
船岡山の展望台からは京都市街を一望でき、お盆には「左大文字」や「舟形」など五山の送り火を楽しむことができます。ぜひ一度お出かけください。ほんとに軽いハイキングが楽しめますよ!