【京都市西京区】月の神様を祀る神社にまたぐと安産できる石 神話の時代から伝承されるパワースポット!
松尾大社より旧道を300メートルほど下っていくと、松室の地に、月読尊を祀る「月読神社」が鎮座しています。現在は松尾大社の摂社となっていて、ひっそりとしていますが、かつては、広大な領地を有し、朝廷より最重視された延喜式内社でした。2022年1月19日通りがかりに参拝してきました。
松尾山麓が間近に迫る朱塗りの鳥居。この辺りは桂川もあり、桂の里と呼ばれます。神社の名の由来は、月の影は桂の巨樹との中国の故事に由来するのだとか。月読神社の祭神の月読尊は天照大神の弟神で、素戔嗚尊の兄神とされています。天照大神が太陽神であるのに対して、月読尊はその名の通り月神です。
月延石と呼ばれる石は、昔、雷が落ちて、三段に割れ、一つはこの桂の里の月読神社に、一つは糸島の鎮懐石八幡神社に、あと一つが壱岐の月読神社に祭られたと伝えられています。月ものが延びるから安産石なのだそうです。
神功皇后が筑紫に滞在した際、身重だった皇后は月神の託宣を受けて、神石をもって腹を撫で、 無事に男児(後の応神天皇)を出産したという石を、舒明天皇が伊岐公乙等を筑紫に遣わして求め、月読神社に奉納したという伝説(擁州府志)からきています。
今は少なくなりましたが、かつては、妊婦さんが安産を祈願し、この石をまたぐ姿も多く見られたと言います。