【京都市】終い天神が大勢の人出で溢れました。商店街の抽選会に久しぶりに見る大行列も。街にサンタさんがいないのは何故?
2021年12月25日、去年は中止された北野天満宮の「終い天神」も朝からかなりの人出でごった返しました。二代に亘って天神さんや弘法さんで露店営業を続ける老舗の餅屋・小原女餅の店主は「それでも全盛期に比べたらぜんぜん少ないんや」と言います。
京都では東寺と北野天神の市が有名です。各々、「弘法さん」「天神さん」と呼ばれて、地元の人もたくさん訪れます。北野天神では、菅原道真公の生誕6月25日、命日2月25日にちなみ、毎月25日には、神社境内と周辺に所狭しと露店が並びます。特に12月25日の市を終い天神、1月25日の市をお初天神と呼んでいます。
かつては、煤(すす)払いと称して、年の暮れに屋内の煤やほこりを払い、不要になった道具類を廃棄しました。そう、現代でいう年末大掃除です。「付喪(つくも)神絵巻」によると、煤払いには、手持ちの古道具が付喪神に変化する前に手放すという目的もあったそうで、その廃棄された古道具を神社仏閣で転売し始めたのが、「弘法さん」や「天神さん」の古道具市の起源であったと言われています。
新京極商店街でも商店街のガラポン抽選会に大行列ができていました。久しぶりに見た光景です。それにしてもここのガラポンはデカい!
この日、街中はあちこちでイベントが再開されたこともあって、どこも人出で溢れていました。ところがどこを探してもサンタクロースを見かけない。コロナ禍でおうち時間に慣れたことや特に若者の意識の変化もあって、必ずしもクリスマスには外で外食をして、高級なプレゼントをしてといった風習ではないようです。店頭でもサンタクロースが随分と減ったよう。
さあ、2021年も残りわずかです。みなさんはどう過ごされますか?